「劣化」

「劣化」という、言葉を耳に挟むたびに、なんとも言えない気持ちの悪さを感じます。

一番ギョッとしたのは、しばらく会っていない高校の頃の友人と、お酒を飲んでいたとき。
芸能人の話をしていたと思うのですが、極めて普通に無邪気な感じで彼女は
「でも、○○って、劣化がやばいよ!!」
って言ったんです。
 
確かに、ネットをよくやってそうなイメージの彼女でしたが、そこまで普通にそういう言葉が出てくるとはと唸りました。
私的には、ひと昔前のたとえになってしまいますが、「お釣りキボンヌ」と、似たような裏寒い気持ちになるのです。
 
劣化は、物に対して使う言葉ですよ。
相手が芸能人であっても、物のように軽々しくその美醜を品評するものではないと思うのです。
また、美醜が私にとってそんなに大きな判断基準ではないのもひとつあるのかもしれませんね。
劣化とか言っちゃうの、格好悪い。